アメリカに陸路入国するなら要注意!I-94Wは返却しましょう

アメリカに陸路入国するなら要注意!I-94Wは返却しましょう

カナダに住んでいると陸路でアメリカに入国することができます。例えばトロントからニューヨークは格安長距離バスでも行くことができ、トロントに住む日本人に人気の旅行先のひとつです。

さて、アメリカに陸路で入国する際に記入する必要があるのがI-94Wという緑色の紙。日本語の用紙も用意されており、記入しなければならない項目などもわかりやすくなっています。

しかしこのI-94Wには取り扱いの注意点がありますので、今回はそれをご紹介していきたいと思います。
 
 
 

I-94Wはアメリカを出国したら返却しなければならない!

 
 
このI-94Wは、陸路でアメリカに入国する際に記入するのですが、アメリカを出国したら返却しなければなりません。この返却をもってアメリカをきちんと出国したという証明とするのです。

陸路であれば国境で返却することになっており、カナダとの国境の場合はカナダのオフィサーに、メキシコとの国境の場合はアメリカのオフィサーに渡す必要があります。

空路であれば入国する側の空港での入国審査の際に返却することになっています。

ただし、入国日から90日以内に再度アメリカに陸路で入国する場合には、同じものが有効ですので返さなくても構いません。
 
 
 

I-94W返却忘れ続出!忘れずに返却を

 
 
このI-94Wですが、返却忘れが続出しています。

というのも、返却するということやそれについての詳細が書かれているのはこの紙の裏面。アメリカ入国の際にホッチキスでパスポートに留められてしまうことが多く、そうなるとなかなか裏面を確認する人は少ないのです。

また、前項で述べた通り90日以内であれば再度入国の際に新しく取得する必要なく使うことができます。そのため基本的には国境または他国の空港で返却するようにとオフィサー側から言われることがないのです。

それにこれはアメリカの理由で行っていることなので、他国のオフィサーはビックリなほど知らぬ存ぜぬな状況。こちらから言えば受け取ってくれる、という感じです。

というわけで、そりゃ返却し忘れるわ!というシステムとなっています。
 
 
 

I-94Wは空路で出国しても返却するの?

 
 
前述の通り基本的にはどの方法でアメリカを出国しても返却することになっています。

空路の場合は飛行機の顧客情報で自動的に出国が記録されるので返却しなくてもOKという見解のWebサイトもありますが、I-94Wの裏に書かれた説明文では、空路の場合の返却法も明確に記載されています。公式のルールに従って、どの出国方法でも返却する方が良いでしょう。

ただしうっかり忘れてしまった場合は特に返却する必要はないとCBP(U.S. Customs and Border Protection)のWebサイトで述べられています。しかし次回アメリカに入国する際には、念のためにそのときの出国を証明できる飛行機のチケットを持ってくることを推奨してあります。

飛行機で出国の際にも返却した方が良いですが、もし忘れても出国情報が記録されているはずだから大丈夫、でも自分でも証明できるように飛行機のチケットはなくさないでね、という感じでしょうか。次にアメリカに行くのが数年後となると、飛行機のチケットを残しておくのも大変ですから、できるだけ忘れずに返却した方が良さそうですね。
 
 
 

I-94W返却忘れの対処法

 
 
アメリカ出国後にI-94Wを忘れた場合は、期限内に郵送もしくは国境か一部の空港にあるCanada Border Services Agencyで返却することができます。

郵送の場合は下記に返却しましょう。ただし、アメリカ出国を証明できるものが必要です。航空券の原本か、パスポートの完全にスタンプのないページ以外全てのページと顔写真のページのコピーを送りましょう。
 
 

Coleman Data Solutions
Box 7965
Akron, OH 44306
Attn: NIDPS (I-94)
USA

(U.S. Postal Serviceを利用する場合)
 
 
Coleman Data Solutions
3043 Sanitarium Road, Suite 2
Akron, OH 44312
Attn: NIDPS (I-94)

(FedExかUPSを利用する場合)

 
 

I-94Wを返却しないとどうなる?

 
 
これがアメリカ出国の証明となるため、返却していない=出国していないとなり、不法滞在を疑われる可能性が考えられます。

陸路で入国し空路で出国する場合は、たとえ返却を忘れていても航空会社の情報から出国したという情報が記録されるとされていますが、陸路の場合は証明ができないということです。

そのため最悪のケースは次回のアメリカ入国時にトラブルになる可能性があるということ。実際には、次のアメリカへの入国時に注意された程度で問題なく入国できたという報告がインターネット上には多く見受けられますが、入国審査は審査官次第な部分があり、確実だとは決して言い切れません。

トラブルを避けるために忘れないようにしましょう。
 
 
 

トロントピアソン空港でI-94Wを後日返却してみた

 
 
さて、偉そうに語っておきながら、私はこれを返却し忘れた一人です。

陸路で友達とアメリカに入国し、空路で一人カナダに戻りました。なので友達と「ねえ、緑の紙返すんだっけ?」なんていうやり取りもなく、完全に頭から抜けていたわけです。まあ空路なのであとから返さなくても良いとされていても念のためと思って。

そこで期限ギリギリでピアソン空港に返却しに行って来ました。返却場所はCanada Border Services Agency、略してCBSAという表記をしてあることも。

メトロパスを持っているのでTTCを使えば余計な交通費はかかりません。ちょっと(結構?)めんどくさいだけです。

バスでターミナル1に向かって建物に入ると、さっそくCBSAの看板を見かけましたが、どうみても一般人が入っちゃダメな雰囲気。空港はセキュリティ系のトラブルが怖いので、空港インフォメーションに行って確認することに。するとやっぱり違う場所を教えられました。

ターミナル1の到着ゲートを出て左に向かうとある売店のすぐ隣。

さっき見た看板と同じですが、こちらはドアが開いており入って良さげな雰囲気で、中に入るとカウンターがありました。

I-94Wを返却したい旨を伝えると「もう期限内にアメリカには行かないの?」という確認が入ります。もう行かないから回収してくれるよう伝えると丁寧にホッチキスを外して回収してくれました。

最後に「結局のところ飛行機でアメリカを出国しても返却する必要ってあるの?次回のために聞いておきたいんだけど。」と聞くと、「知らないよ、これアメリカのやってるやつだから」とのこと(笑)すると隣から別のオフィサーが「アメリカを出国したら返すってなってるから飛行機でもなんでもとりあえず返した方が良いと思うよ~」と。

やはりI-94Wの裏面に記載の通り、アメリカを出国したらとりあえず忘れないように返却しておくという認識で良さそうです。
 
 
 

まとめ:I-94Wの返却忘れにご用心

 
 
カナダ留学やワーホリをしていると、とても気軽に行けてしまうアメリカ。

地理的な近さや交通費の安さから人気の旅行先です。

しかし陸路で入国するとあまり知られていないI-94Wというシステムの落とし穴にはまってしまうことも。

陸路でアメリカに旅行する場合は出国後忘れないように返却しましょう!