台湾の運転免許のシステムを徹底紹介!日本人が車に乗る方法とは?
- 2019.10.16
- 台湾

台湾で車を運転する方法
台湾は日本からも近く、観光だけでなくワーキングホリデーの渡航先としても日本人から人気のある国です。そんな台湾に渡航し、現地で車を運転したい場合、2つの方法があります。
それぞれ条件などが定められているので、運転を考えている人はしっかり検討して準備しておく必要があります。台湾で運転免許を取得することや、日本の免許で運転しようと思っている人はぜひ確認してください。
日本の運転免許で運転する
台湾では、一定の条件を満たしていれば、日本の運転免許を使って車を運転することができます。特に期限が定められているので、長期の出張や移住となるわけでなければ、これが最もお手軽な方法と言えるでしょう。
ただし、日本の運転免許を持っていけば無条件に運転をしていいわけではなく、事前に準備しておくものもあるのできちんと確認しておいてください。
台湾の運転免許を取得する
日本人も、台湾で運転免許を取得することができます。日本の運転免許保有者であれば、条件はありますが特に試験などもなく台湾の運転免許へ交換が可能です。日本から台湾へ渡航して長期滞在する場合にはこのケースが一番多いでしょう。
日本の運転免許を持っていないという場合は、日本同様に試験などにパスして取得する必要があります。この場合には、中国語で試験を受けたり、教習所に通ったりする必要が出てくるので、日本の運転免許を持っている人に比べて非常にハードルが高いです。
台湾では日本で取得した国際運転免許は使える?
日本から海外へいって運転をしようと考えている人の多くが、日本で国際免許証を発行することを検討しているかと思います。しかし、結論から言うと、日本で取得した国際免許証は、台湾では使用できません。
日本はジュネーブ条約に加盟しており、日本で発行される国際免許証はジュネーブ条約に則ったもの。つまり、日本で発行した国際免許証はジュネーブ条約の加盟国でしか使用できないということです。台湾はジュネーブ条約に加盟していないため、日本で発行した国際免許証を使用することはできません。
日本の運転免許を使って台湾で運転する方法
短期滞在であれば、日本の免許証をそのまま使って台湾で運転するのが簡単。というのも、これが最も費用と手間のかからない方法だからです。短期滞在であり、条件に当てはまっているのであれば、日本の運転免許証で運転するのがおすすめです。
日本の運転免許を台湾で使う条件
日本の運転免許証を使って台湾で運転するためには、諸々の条件が定められています。これに当てはまらない場合は、台湾の運転免許証へ交換または取得するしかありませんので注意してください。
車種 | 日本で運転できる車種と同等のもの |
期間 | 台湾へ入境してから1年以内(再入境した場合はそこからまた1年以内) |
条件 | 日本の運転免許証の中国語翻訳文を一緒に携帯すること |
中国語の翻訳文を入手する方法
日本で入手
日本で中国語翻訳文を入手する場合、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)を通して入手します。全国にある58ヶ所の支部で申請できるので、台北や高雄に行かない場合は忘れずに日本でしておきましょう。
窓口で申請
必要なもの |
中国語翻訳文発行申請書(JAFウェブサイトよりプリントアウトまたは窓口にて入手) 有効な運転免許証 発行料金3,600円 |
発行にかかる日数 | 即日~2週間(支部による) |
代理人申請 | 委任状があれば可 |
受付時間 | 各支部の情報を確認 |
休日 | 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 |
郵送で申請
必要なもの |
中国語翻訳文発行申請書(JAFウェブサイトよりプリントアウトして使用) 有効な運転免許証のコピー(カラーが望ましい・両面) 発行料金3,600円 返送料500円 |
発行にかかる日数 | 1週間~2週間 |
申請方法 | 現金書留にて送付 |
注意事項 |
海外からの申請は不可 一部の支部では郵送での申請不可(近くの他の支部に送付する) |
台湾で入手
台湾で入手する場合は交流協会台北事務所または交流協会高雄事務所へ行く必要があります。
交流協会台北事務所
必要なもの |
運転免許証中国語翻訳文申請書(窓口で取得) 有効な日本の運転免許証 有効なパスポート 申請料570台湾ドル |
発行にかかる日数 | 原則即日発行 |
代理人申請 | 原則不可 |
受付時間 | 9:00-11:30/13:30-17:00 |
休日 | 土曜日、日曜日、台湾の祝日、一部の日本の祝日 |
交流協会高雄事務所
必要なもの |
有効な日本の運転免許証 有効なパスポート 申請料570台湾ドル |
発行にかかる日数 | 原則即日発行 |
代理人申請 | 委任状があれば可 |
受付時間 | 9:00-12:00/13:30-17:00 |
休日 | 土曜日、日曜日、台湾の祝日、一部の日本の祝日 |
台湾の運転免許へ切り替える方法
台湾で日本の運転免許証を使用して運転ができるのは入境より1年なので、長期滞在となる人は台湾の運転免許証を取得する必要があります。この場合にも条件等が定められているので、一度確認してみてください。また、切り替えた運転免許は、通常発行から6年後の誕生日まで有効。永久居留証を取得している場合は無期限で使えることになっています。
日本の運転免許から台湾の運転免許に切り替える条件
対象となる人 | 6ヶ月以上の居留証を取得している人 |
申請期限 | 台湾へ入境してから1年以内 |
車種 | 日本で運転できる車種と同等のもの |
日本の運転免許から台湾の運転免許に切り替える方法
当然ですが、中国語翻訳文を発行するだけだった、日本の運転免許を使って運転する方法に比べると手間がかかります。必要なものも増えるのでしっかり準備をしておくようにしましょう。
申請に必要なもの
・居留証
・有効な日本の運転免許証
・日本の運転免許証の中国語翻訳文(入手方法は上記「中国語の翻訳文を入手する方法」を参照)
・有効なパスポート
・手数料 200台湾ドル
・写真3枚
写真に関する注意
撮影日 | 6ヶ月以内 |
サイズ | 1吋(縦約3cm×幅約2.5cm) |
規格 | 無背景、正面、上半身、無帽、光沢あり、白黒またはカラー |
枚数 |
3枚 ただし、自動車と自動二輪車が別々の運転免許証として発行されるため、 普通二輪免許など車以外の免許も持ってる人は、3枚×免許の発行枚数分必要 |
申請方法
台湾各地にある運転免許センターにて申請ができます。親日国というだけあって、大体の運転免許センターは日本人の申請者にも慣れているため安心してください。日本語の説明書が用意されているところさえあります。
①身体検査を受ける 事前に身体検査を受けるか、当日に案内される近くの病院で受けます。一部の運転免許センターでは施設内に身体検査を受けるスペースがあることもあります。事前に受けていく場合には、運転免許への身体検査を受け付けているか確認してから検査を受けてください。申請書の身体検査の結果を記す部分がありますので、医師に記入してもらう必要があります。
②運転免許センターで申請 運転免許センターに行き、案内に従って持参した書類を提出しましょう。即日発行されますので、すべての手続きが終わればすぐに受け取って帰ることができます。
台湾の運転免許を現地で取得する方法
日本の運転免許を持っておらず、台湾で運転の必要がある場合、台湾で運転免許証を取得する必要があります。この場合は、日本で運転免許を取得するのと同様に試験が必要になりますのでハードルが上がることは言うまでもありません。
筆記テストは日本語でも受験ができるので語学ができないからといって取得ができないということではありませんが、テキストや教習所での会話は中国語になるのである程度の語学力も必要になります。
台湾の運転免許を取得する条件
・6ヶ月以上の居留証を取得していること
・適正検査に合格
取得方法
もっともポピュラーなのが、日本同様に教習所へ通って卒業し、免許を取得するという方法です。直接運転免許センターで試験を受けても取得できますが、最低でも3ヶ月は練習しないといけないなどの制約があるため、教習所に通う方が早く、確実に取得できる方法としておすすめできます。
①適性検査を受ける…指定の病院で検査を受けます。教習所もしくはダウンロードで用紙を入手しましょう。
②教習所に申し込む…適性検査の結果、居留書、証明写真、料金を持参して申し込みます。必要なものは各教習所の支持に従ってください。
③教習を受ける…問題がなければ約35日間教習所に通って教習を受けます。
④試験を受ける…運転免許センターにて筆記試験と実技試験を受験して、合格すれば晴れて免許取得です。
台湾で運転するには日本か台湾の運転免許証が有効!
台湾で車を運転するには、その人それぞれの状況によって取るべき方法が異なります。条件さえ満たせば日本の運転免許に中国語翻訳文を添えるだけで運転できるという気軽さですが、従うべき方法で申請などを行う必要があります。台北などの繁華街では公共交通機関も発達している台湾ですが、郊外などでは車があると便利です。台湾で運転できるように準備をして、快適なドライブを楽しみましょう。